第20回FAPA2004に参加して (2004年11月30日〜12月3日まで)

のなみ調剤センター薬局 石本己知代

平成16年11月30日から12月3日にわたり、第20回FAPA(Federation of Pharmaceutical Association)の会議が、タイのバンコクで開催されました。

全体の参加人数は事前登録で900名強、当日登録も含め、約1000名程の参加者がありました。
初日のオープニングセレモニーでは、教授でもあるタイのプリンセスによるハーブの抽出成分の研究発表があり、続いてFAPA会長挨拶、最後にFIP会長の演説がありました。

2日目から最終日までは、大学教授、製薬メーカー、病院薬局薬剤師からの口頭発表 ポスター発表があり、ご活躍されている様子が伝わり、私にはとても刺激的でした。 中でも、日本の福岡の松岡先生の口頭発表では、DM患者に対して、食事・生活・血糖値 HbA1cなどの検査データ・相互作用など、患者情報を記載できるDMワークシートを 作成し、DM患者自身が病気の状態をよく理解するために、これをコミュニケーションツールとして利用することで、包括的な薬物治療のカウンセリングを行っているとのことで、 コンコーダンスモデルに基づいたこれからの医療のあり方がありました。
また、渡辺先生の知人であるマレーシアの青年薬剤師から偽薬が多いこと、インドなど薬の供給が不足していること、ジェネリックの必要性などを聞き、アジアの国々にはまだま 厳しい現実があることを知りました。 今回FAPAに参加させていただき、身近なアジアでの各薬剤師のご活躍、研究の成果を身近に感じることは、私にとってますます奮起する良い機会となりました。

最後になりましたが、この機会を与えて下さった渡辺先生にこの場をお借りしてお礼申し上げます。

学会・活動報告

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