薬と食べ物の知りたい関係
飲みあわせに注意しましょう
●血圧降下剤(カルシウム拮抗薬)
高齢化社会と食習慣の変化が原因で、高血圧の患者さんは年々増えており、血圧降下剤と いわれる高血圧治療の薬をのむ人も増えています。高血圧には、食事療法、運動療法が欠かせませんが、もちろん禁煙、禁酒も含まれていることもお忘れなく。
●抗生剤
これらの抗生剤は、牛乳の飲用により効きめが強くなったり弱くなったりすることがあるので、いっしょには飲まないようにしましょう。 子どもの風邪のときによく処方されることがあります。注意してください。 乳児のミルクも同様です。ミルクといっしょに飲んでも特に問題のない抗生剤もありますので医師・薬剤師にお尋ねください。
●睡眠薬・抗不安薬・安定剤など
アルコールにより、これらの薬の効果は強くでることがあります。 上記の薬のほかにもアルコールによって効きめが強くなる薬も多くあります。
●スピロノラクトン
薬剤の作用により血中カリウム値が上昇する可能性があるため、果物などのカリウムを多く含む食品のとりすぎに注意してください。
●ワーファリン
このお薬はビタミンKにより効果が弱くなってしまうので、ビタミンKを多く含む納豆や青汁、クロレラは摂らないようにしてください。緑黄色野菜や海藻類は一度に多く摂らないようにしてください。
●胃薬
炭酸飲料や牛乳と一緒に飲むと胃薬の効果が弱くなってしまうので、一緒に飲まないようにしましょう。レモンやグレープフルーツなどの柑橘系のフルーツも効果を弱めてしまうので、食べた後は間を空けて服用して下さい。
時間と病気
気管支喘息
夜間から明け方に起こりやすい。また、秋に症状悪化。 肺の機能が、朝と夜とおおきく変動。気管支の筋肉の収縮は夜間に増加。異物を排除する気道粘膜の働きが夜間低下するため。また、外気温の低下も関与している。脳出血
朝7時ごろと、夕方5時ごろ、1日2回のピークが見られる。冬におおい。心筋梗塞、脳梗塞
朝8時〜12時がおおい。朝4時頃、心臓の筋肉に栄養や酸素を送り届けている血管(冠状血管)への血液の流れが減少し、心筋の虚血状態になっているため。また、明け方に血液は固まりやすくなっている。糖尿病
明け方4時ごろから8時ごろにかけて血糖値は徐々に上昇するし、これを暁現象とよばれている。夜間に成長ホルモンが増加することと関係があるのではと考えられている。消化性潰瘍
胃液のpHが上昇しすぎると潰瘍ができやすくなるが、夜間に胃内のpHが上昇することが警告されている。