第52回東海薬剤師学術大会「原点」に参加しました
 令和元年12月1日
 四日市市文化会館にて
みずほ調剤センター薬局

ポスター発表
〇長崎彩子 松崎暁子 上田さゆり

在宅患者への「薬局」の関わり
 −連携を考える−

在宅患者の環境は様々であり、薬局単独では全ての問題点を把握することは困難である。また、通院での治療、在宅での療養が主となっている現在、他職種との連携がより一層重要となる。当薬局における事例を通して薬局としてどう関わっていくか、そのための問題点を考え、対応策を考えることを目的とした。

「ポスターセッションに参加して」
松赴ナ子 

 今回私達は在宅医療という視点からの発表でした。他の様々な発表を見るなかで今後、予防医療も重要になることを感じました。
 人生100年時代、健康で自分らしく生きていくために何ができるのだろうか・・・?高齢化社会と言われ高齢者ばかりに焦点は向いているけれど若い世代・中年世代に向けてできることはないだろうか・・・?今までは病気になってからの医療(治療)が中心でしたが、これからは健康維持の工夫(予防)も伝えられる薬剤師になることも大事なのではないかと感じました。

特別記念講演「少子化は解決できるのか?」を聴いて
粂井敬子 上田さゆり 

 明治大学 政治経済学部 加藤久和先生の講演をお聴きしました。 2016年以降 年平均32万人程度人口が減少している(学術大会が開催された四日市市の人口とほぼ同じ)。2018年の出生率は1.42。このまま少子化が進むと日本という国の持続可能性が低下してしまう
 少子化の要因として、結婚行動の変化:晩婚化、子どもを持つことのコスト上昇、女性の働き方の変化に伴う出産育児の両立を可能とする社会システムや制度の不備、結婚や出生に対する価値観の変化、若年層を中心とした雇用情勢の悪化などが挙げられる。
 結婚しても、また婚外子割合が増えても、必ずしも出生率が上昇するわけではない。キャリアを一度中断してしまうと、再度働きだした時に低い賃金から始めることになる。夫の家事や育児にかける時間は、海外に比べると日本はとても短い。東京圏のみが人口を集めている。
 等の分析をし、海外の少子化対策も紹介されていました。
 第3子以降休業期間を1年に短縮する代わりに賃金補助を約5割増の選択肢創設・保育への待機児童の解消・女性が働きやすい社会は子どもを産みやすい。
 子どもが減少すれば、労働力の減少・社会保障制度の持続可能性に影響を及ぼすことになる。労働力不足には移民ということも考えなければいけなくなる。
 等、少子化対策が持つ意味を考えていく必要性を問いかけられていました。
 この数年学術大会に参加してきましたが、今までは高齢化対策の話題が多かったような気がします。今回少子化対策を前面に持って来られたことは今後20〜30年先を見て真剣に考え、できることは今からしていく必要があると強く感じました。

学会・活動報告

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