健康相談会を開催しました
 2019年6月29日(土)

小牧調剤センター薬局 水野 真理子

 令和1年6月29日の土曜日に生活習慣病の患者さんを対象に当薬局で健康相談会を実施しました。栄養士の先生に参加して頂いて、薬剤師2名、医療事務も参加しました。1カ月程チラシを配布して6人来て頂くことができました。
 内容としましては、糖尿病食事療法の食品交換表を利用して、患者さんの身長体重から算出した適正カロリーを目安に、また患者さんの疾患に良いと思われる食材、良くない食材から、献立を考えました。参加者は高齢の方が多かったですが、カロリーを減らすばかりではなく、脂肪を減らして筋肉、骨量を増やしたいと考え、資料も栄養士の先生とともに用意しました。高齢の患者さんでも、食事の内容を大きく変えてから腎機能の数値が格段に良くなって驚くことがあります。食事療法は運動療法とともに大事です。
 2018年の統計で三大死因に老衰が初ランクインして話題になっていますが、女性の死因の第1位は大腸ガンです。食事もカレーやシチューのようなメニューでは小腸で消化され切ってしまって残渣が大腸にまで届かないと以前歯科医の先生の勉強会で聞きました。大腸の善玉菌を育てるために食物繊維を摂取することが大事です。
 今回健康相談会にお集まり頂いた方々には高評価で、また次回あれば参加したいと言って頂きました。なるべく資料は少なくわかりやすくしたいと思っていましたが、初めての試みであれもこれもと結局多くなってしまいました。次回開催時はもっと画像を増やすなど工夫したいと思います。
 今や大概の薬は開発され、医薬品の開発は抗がん剤にシフトしています。たくさんある糖尿病治療薬も数十年すれば全てジェネリックが出るでしょう。抗がん剤治療には国の医療費がかかります。生活習慣病を減らすことで、脳心臓血管疾患イベントを防いで、また腎臓に負担がかからないようにして、医療費は高額な抗がん剤の治療に回せると良いと思います。再生医療で腎臓が簡単に作れるようになる日が早く来るといいと思いますが、今は透析にならないよう指導しないといけません。薬剤師は服薬指導時に国の医療費削減も念頭に置いて、資材を渡すなどでも、食事療法、運動療法を勧めていくのが良いと思われます。
 私は愛知県薬剤師会認定禁煙サポート薬剤師養成講座も受けていますので、喫煙患者さんには禁煙を勧めています。クリニックの禁煙外来もありますが、今回の健康相談会で薬局としてOTCの禁煙薬で禁煙指導もしたかったのですが、禁煙指導の希望者はありませんでした。禁煙すれば肺がんも防げるでしょう。昔タバコをたくさん吸っていたが今は禁煙出来ているCOPDの患者さんでは吸入していれば風邪など引かなければ悪化しませんが、元気な頃の肺胞には戻りません。喫煙している方は一刻も早く禁煙できるといいと思います。
 私も患者さんの服薬アドヒアランスを良好に出来るよう指導するとともに、食事療法、運動療法、禁煙支援を勧めていきたいと思います。

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